四神相応

風水の目的である大地の気（エネルギー）を逃がさないように捕らえる地形、それが「四神相応」の地形です。中国では遷都や建物を作るときには必ず、この四神相応の地を念頭において建造がなされました。


具体的には北側に山や丘、東に川、南に海や池、西に大きな通りが有るような地形が風水では最高の地形とされています。各方位の守りとして、東に青龍、西に白虎、南の朱雀、北の玄武で四神となります。


それでは、四神相応の四神それぞれについて見てみましょう。


青龍

東を守護する聖獣で、姿は通常の龍と変わらなく、青い色をしています。強力な霊力をもつとされ、財運出世をもたらす富貴の象徴となっています。対応するのは、色では青、季節では春、青春、五行では木、方位では東、臓器では肝臓、食べ物では酸っぱいもの、環境では川です。


朱雀

南を守護する聖獣で、四霊獣の鳳凰のこと。また、高く飛び上がりはるか彼方の様子をうかがうことが出来ることから、将来展望の正確さをもたらしてくれます。対応するのは、色では赤、季節では夏、朱夏、五行では火、方位では南、臓器では心臓、食べ物では苦いもの、環境では開けた土地です。


白虎

西を守護する聖獣で、白い虎の姿をしています。その威圧感や勇敢さから強力な殺気さえも追い払ってくれる力があるとされています。対応するのは、色では白、季節では秋、白秋、五行では金、方位では西、臓器では肺、食べ物では辛いもの、環境では大きな道です。


玄武

北を守護する聖獣で、亀と蛇を合成したような姿をしていて、四霊獣の一つとされます。中心にいる主人の背後からの攻撃や、予期せぬ災いから守ってくれます。対応するのは、色では黒、季節では冬、玄冬、五行では水、方位では北、臓器では腎臓、食べ物ではしょっぱいもの、環境では山や丘です。



但し、現代では四神相応の地形とめぐり合うのは難しいので、風水アイテムを利用することで同様の環境を作り、運気を高めたりします。